徳島大学 合気道部

小豆島合宿感想文

◎藤田悠太
 今年の小豆島合宿は久しぶりの昇段試験を控え最後の夏合宿を楽しもうという気持ちと昇段試験無事終えられるかという不安な気持ちを抱きながらのスタートとなった。OBは自分を入れ2人で学年は1番上となり初めて小豆島に来てからはや3年が経過し先輩がおらず後輩ばっかりになった合宿なんだなとつくづく感じた。2日目の師範稽古で昇段試験を受けた。今思えば気合いで叫んでいるうちに終わったとように感じる。集大成となる弐段の試験。練習してきたことが出せたかはわからないが試験を終えてふっと気が楽になった。 師範稽古の武器は組太刀の5。組太刀で動きながらすることで一文字腰や脊柱を倒して切り下すなどのことが全然ついていけていないと痛感した。体術は片手取り呼吸投げと諸手取り。体の変更の腕の形、これがいろいろなところの体の使い方の基本となっている。そのため体の変更の重要性を改めて再認識した。そして、二人取り。4年生になった今でも成長の見る影もなく先生に合氣道をせよとおっしゃられる有様だったが、気合いで叫びながらやる二人取りは1年のときから変わりなく楽しいものだった。
 最後に、内田先生、鳥大・徳大のみなさんありがとうございました。合宿おつかれさまでした。

◎大久保隼人
 備忘録代わりに今回学んだポイントを。諸手取呼吸法の、回外により相手の腰を折る操作で、今まで肘を始点とした運動をしようとしていたが、正しくは全体が変化するように運動するべきであった。体の変更の時、手のひらを水平にしようとして力んで手を開いていたが、余計な力を入れず合掌の手の形に合わせていくこと、その体の変更の正しい形が様々な局面に通じること。足を出すときは、出す足と逆の足に体重を乗せてしまうことのないように気を付けたい。体重を移動してしまうと外から見ても足を出すのが分かる。組太刀5はまっすぐ切りかかろうとして胸を変化させて受ける。
 全体として、形を大事にすることを意識する内容となった。以降の稽古に生かしていきたい。
 今回の合宿では一級の昇級を受け、晴れて袴に足を通すことができるようになり、それに恥じないように稽古に精を出していきたいと思った。
 内田先生、鳥大生の皆さま、ありがとうございました。

◎小川彩
 今年の夏も小豆島合宿に参加しました。合宿二日目に昇級試験を受ける予定だったので、小豆島に行く途中からずっと緊張していました。小豆島に着くと、鳥大の皆さんが出迎えてくれました。初めて鳥大の一年生の女の子に会い、仲良くなれて嬉しかったです。それと同時に、徳大の合気道部にも後輩の女の子がほしいと思いました。私以上に今の一年生は、女の子が入ってきてほしいと強く願っているので、来年の新歓で女の子を頑張って勧誘したいです。
 二日目の昇級試験は、緊張のあまり技をド忘れしてしまい、自由技の途中で止まりました。あの恐ろしい場面は今でも鮮明に覚えています。直前まで技を覚えていても、体に動きが染み込んでなければ、とっさに動けないと実感しました。普段、一つ一つの技を繰り返し稽古しますが、常に覚えようと意識して稽古をしていません。稽古した技をやりっぱなしにするのではなく、次の日にも思い出し、復習して体で覚えていきたいです。
 師範稽古では、荒技を教わりました。腕を折る荒技を内田先生にかけていただいたとき、天井が遠ざかっていくように見えました。これは顔だけが下がっているのではなく、体全体が天井と平行な関係のまま先生と一緒になって下がったからだと思います。他の技でも、相手と一緒にならないと力がぶつかってしまい、相手に押し返されることがあります。一文字腰で直線に動くことを意識して、相手と一緒になるという感覚を少しでも味わえるように稽古に励みたいです。

◎曽我部萌
 春も含めると三度目の小豆島合宿でした。小豆島に行くことは私にとって試練があることを意味しています。昇級試験です。小豆島での昇級は重要なものが多く、一度目は初の昇級試験、二度目は茶帯に変わる三級、そして今回は自由技を含む一級でした。
 自由技の待ち時間の緊張は半端なものではありません。ついに回ってきた私の番。完全に止まってしまうことなく終われたのでひとまず安心はしましたが、とっさに思いついた技をするので型が崩れているだろうなという感覚がありました。普段から意識して合気道の体を作っていくことが大事だと感じました。
 また、今回の合宿では、体の変更の大切さを改めて学びました。手のひらを合わせてそのまま開いた形を基本に、諸手取りで腕を曲げた状態にしてみると、おなかで相手の力を受けている感じがして、力に耐えやすくなりました。さらに、座り技の最後にも同じことが使えると教えていただき、いつもの稽古が体の変更から始まる意味を理解することができました。これからも今回学んだことを意識して稽古に励みたいと思います。
 最後になりましたが、内田先生、合宿に参加したみなさん、ありがとうございました。

◎浅成康汰
 去年と違って今年は後輩がいたことで、始まる前は教える側になったと少し緊張していたが、鳥大の二年生がみんな一級になっていたので、まだ教わる側で良いと少し安心した。一方で、早く昇級したいという思いがより一層強くなった。
 師範稽古で、体の一部で力を受けるのではなく、体全体で受ける方法を教わった。体全体で受けると、体の一部で受けた時と比べてこんなに楽なのかと思った。体の一部分の使い方の小さな違いで、結果が大きく変わってしまうのがおもしろかった。自分で再現するのは難しいが、少しずつ体の動きを変えていきたい。
 合掌を開いた手の形が体の変更の手の形になるように、生活の中にも稽古の内容を意識できる場面があることに気付くことができた。一日の中で、そのような場面の時はできるだけ意識して体を使うことができるようにしたい。

◎中筋優人
 今回の合宿では基本の姿勢の重要性を改めて感じることができる合宿となりました。
 稽古の時に始めに必ずする体の変更が他の技全ての基礎になっていることを再認識しました。二日目にやった今までの自分の姿勢と内田先生に教えていただいた姿勢での力の耐えやすさにとても驚きました。なのでこの教えていただいたこの姿勢を常に意識しながら一日一日稽古に励みたいと思いました。三日目の諸手取り呼吸法の時に腕を思いっきりつかまれた時にどうしても力が入ってしまい力で押し切ろうとして元の位置に戻されることや地面をけってしまうことで片足に体重がのり、相手方が全く動かないということが多くありました。これらのことを簡単に改善出来ないことはわかっているのでまず意識することから始めようと思います。
 そして先輩方に技のかけ方を教えていただいたときや、内田師範に技をかけていただく時に“お願いします”と言う一言が意識していないと出てこないことをまず初めに礼儀として確実に改善しなければいけないと思いました。
 これらのことを改善し、教わったことを忘れないようにこれからの稽古をしていきたいと思います。

◎中村滉諒
 小豆島合宿、それは合気道部に入って初めての合宿でした。合気道部全体での行事としては高知インカレに続いて二回目の大きな出来事。
 初日、二日目の稽古では投げ技が多く、不完全な受け身ゆえに、終わった後は肩や腰が痛かったのですが、それでも技をかけるときの体の動かし方を覚えるのは楽しかったです。そして二日目に行った、後両手取りは、体に腕を添わして離れないように持ち上げるのが難しく、腕を体から離してしまうと力がかかってしまい技がかけづらくなってしまうのですが、そういったところに合気道の奥深さが感じられたように思えました。
 二日目、三日目の師範稽古では、普段から感じていることではあるのですが、やはり普段以上に、体の動かし方はわかっているのに体が動いてくれないという気持ちでした。特に二人取りに関しては、完全に力任せで技をかけて体力を消耗し、疲れから受け身を失敗してさらに消耗するという散々な結果だったと思います。けれども、普段した事の無かった二人取りをできたことは、私に合気道の体の動かし方をより良くしようという思いを持たせてくれました。
 実は、合宿というものに不慣れな私としては、先輩方や鳥取大学の皆さんに迷惑をかけてしまわないかという不安でいっぱいでした。けれども、不器用な私にも皆さん丁寧に教えてくださり無事、合宿を終えることができました。
 最後になりましたが、内田先生、鳥取大学合気道部の皆様、ありがとうございました。



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